旨いは値段に比例するか?
毎日、いろいろなお客さんが来ます。
いやぁ~、雨ですね‼
台風が影響して電車は遅延ぎみです。
まぁ~、それでも世間は回ってますね。
それが上手くいく世界ですね。
この前、他のお店で出会ったお客様が僕の店に遊びに来てくれたんです。
そのお客様はいろいろなお店でお値段的に高級なものがお好きなようなんですよね。
そんなお客様が遊びに来てくれたお話しです。
大前提としてわかってもらいたいのは僕の店は誰でも入れるカジュアルバーでとてもフランク、だけど、25歳前後~上は70過ぎのお客さんのお店です。
そうそう、僕の店ではお客さまではなくお客さんです。
微妙なニュアンスですが少しご理解を頂ければありがたいです。
入店するなりいきなり。。。
「こんなラフなお店に普段来ないからわからないわ!私でも飲めるお酒ある?安いのはダメよ!そうそう、ヴーヴクリコはダメよ。頭、痛くなるからもっと良いのがないと。。。」
「マジいきなりかよ!」って思いましたね。
それからいろいろなお店の名前が出てそのうち「この人は悪気がないんだなぁ~。ここまで言われたら逆に気持ちいいなぁ~。」ってなってきましてもう、常に笑ってましたよ。
からの高級なのがなぜ良いのかの話を永遠語られるのですがそこでの疑問なんです。。。
言ってることは分かりますよ。お金持ち様。。。
そうなんです。
分かるんですよ。
高いものは確かに旨いですよね。
でも、やっぱり、疑問が生まれますね。
その高いお酒、その高い食べ物。。。。
どうですか?
本当に疑問です。
僕は旨いものは認めます。
素直にね。
例えば100グラム20000円のステーキがあるとします。
確かに旨いですよ。
でも、僕には「このステーキ、周りが言うほど旨くないな。感動もしないし、何よりも値段が高いからもっと良いものを出しても罰は当たらないよ~。」と心の中で思うんですよね。
確かに本当に記念日や特別な日にステータスとしてだとわかるんですが、そうじゃないお店へ来てまであれやこれやと言うのは違うと思うんです。
ワイン一本でも。。。
高級なワインがみんなおいしいか?というとこれもはっきり言って間違いです。
ワインだけで飲むならコンビニのような甘い赤ワインで飲むのもありだと思うのです。
野菜中心だからこのワイン。
肉が食べたいからこのワイン。
食後だからこのワイン。
そうですよね。
皆さんお酒を飲む形が違うのです。
確かにその方が言うように「安いお酒は不純物が多いので頭が痛くなる」という意見は確かにあってると思います。
でも、バーテンダーの僕からすると「そんだけ飲むから痛いんだよ!」ってことなんです。
でも、僕にとっては本当に良い人だから強くも言えないんですがね。
本当に美味しいお酒とは
バーテンダーとして本当に伝えたいことは「お酒はそんな単純じゃない。」ってことなんです。
1人で飲むとき。
2人で飲むとき。
4人で飲むとき。
大勢で飲むとき。
はたまたは
一人で寂しく飲むとき。
ストレスを抱えて飲むとき。
気分が良くて一人で飲むとき。
それぞれがいろいろなパターンで飲んだり食べたりするのです。
だから、「この商品がこれだからどうこう。」じゃないんです。
例えば本当にまずい中華屋さんに入ったとします。
でも、どうですか?
小さいお子さんと「ここマズいね!」って子供が言って、親が「シー!確かにマズいけど、失礼だから全部食べようね!」って親が子と一緒に全部綺麗に食べたとします。
ある程度時期が来たら子供の方から「あのマズかったお店に久々に行こうよ!」ってなるときもあると思うのです。
そしたらどうですか?
親としたらマズい店が美味しい店に思えませんか?
お酒も同じでやっぱり、食事と変わらないのでむやみに押し付けるものじゃないんじゃないかと思うんですよね。
以外にマズいと騒がれてるお店が人情味のあるお店だったりするもんですよ(#^^#)
結局、楽しいが美味しい食べ物、美味しいお酒だと思いますよ。
☆そのお客さんのことは好きですよ。たまたま、その人の言葉で思ったことです。